大切な方を見送る葬儀では、親族や知人から供花(きょうか)や供物(くもつ)をいただくことがあります。しかし、家族葬や一日葬の増加に伴い、「供花や供物は辞退したい」と考えるご遺族も少なくありません。辞退すること自体は失礼ではありませんが、相手への配慮を忘れず、早めにわかりやすく伝えることが大切です。事前に伝え方を知っておけば、お互いに気持ちよく対応できます。
辞退する理由を細かく説明する必要はありません
供花や供物を辞退する理由は、ご家族ごとに異なります。会場の広さに限りがある場合や、ご家族だけで静かに見送りたい場合、祭壇をシンプルにしたい場合などさまざまです。
辞退する際は、理由を詳しく説明する必要はありません。「故人および遺族の意向により、誠に恐縮ではございますが、供花・供物のご厚意は辞退させていただきます」といった表現で十分です。理由を長く説明するよりも、感謝の気持ちを添えるほうが相手にも伝わりやすくなります。
案内状や訃報で早めに伝えることが大切
供花や供物を辞退する場合は、できるだけ早い段階で知らせることが重要です。訃報を電話やメール、メッセージアプリで伝える際や、会葬案内に一文を添えることで、相手も準備を進めずに済みます。
一般的によく使われる文例は次のような内容です。
「誠に勝手ながら、供花・供物・ご香典につきましては辞退申し上げます。」
また、供花のみ辞退する場合や、供物のみ辞退する場合は、その対象だけを明記すると誤解を防げます。葬儀社にも事前に伝えておけば、万一届けられた場合にも適切に対応してもらえます。
辞退しても気持ちへの感謝を忘れない
供花や供物を辞退することは、相手の厚意を拒否することではありません。そのため、「お気持ちだけありがたく頂戴いたします」という姿勢を示すことが大切です。
中には、辞退を知らずに供花や供物を手配される方もいます。その場合は無理に返却せず、葬儀社と相談しながら対応することが一般的です。後日、お礼状や電話などで感謝を伝えることで、相手との良好な関係を保つことができます。
まとめ
供花や供物を辞退する場合は、できるだけ早く、丁寧な言葉で伝えることが何より大切です。理由を詳しく説明する必要はなく、感謝の気持ちを添えた一文があれば十分です。事前に葬儀社とも方針を共有しておけば、当日の対応もスムーズになります。ご家族の希望に沿った穏やかなお見送りを実現するためにも、早めの準備と配慮を心がけましょう。
